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高度な文明を築き上げた人類と、伝統を守り続け、力強く生きるエルフやドワーフなど様々な種族が共存する豊かで平和な大陸『ファンタシド』。しかし、その隆盛と平穏は永遠のものではなかった。
文明の発達と裏腹に、人々の闇に潜む悪意につけいり、一大勢力に伸上がった『アルタ教団』による暴動で端を発した混乱は、彼らが崇拝する恐怖の破壊神、『ゼオ』が率いる魔族にファンタシド進出の機会を提供し、これによって大陸は後に、『守護戦争』と呼ばれる戦乱の炎に包まれたのである。
この戦乱によって多大な犠牲をはらいながらも魔族を滅ぼし、「ゼオ」の捕獲に成功した大陸連合軍はその魔力を永遠に封じ込めた。
いや、封じ込めたはずだった・・・。
しかし、これが破滅への始まりであった・・・。
魔族との戦いで殺戮と略奪を繰り返すうちに野心に覚めてしまった人類は、その後1000年の間、大陸統一を目指し連合国同士の内戦に明け暮れた。
その結果、高度な文明は跡形もなく滅び、力だけが支配する混沌とした暗黒の世界へと荒れ果ててしまったのであった・・・。
今日もまた戦乱による惨劇に一人立ち竦む少年(主人公)の姿があった。
そう彼こそが、後に人々から「救国の聖戦士」と称え賞されるその人である。
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